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2024.07.23
イベントレポート菊川まるわかりお祭り

潮海寺八坂神社「祇園祭」が開催されました

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お祭イベント文化

潮海寺地区で7月20日から22日にかけて、3年に一度、疫病退散と秋の豊かな実りを祈願して行われる潮海寺八坂神社「祇園祭」が平成30年以来6年ぶりに開催されました。
初日は、八坂神社(上社)に祭られているスサノオノミコトのご神体が、1キロ離れた新宮神社(下社)へ向かって行列。
道中にある仁王門の石段では、ご神体をのせた神輿に続き、およそ1トンの屋台が仁王門の石段を下る「御神坂下り」が行われました。
市の無形民俗文化財に指定されている潮海寺祇園囃子が鳴り響く中、若衆らが傾斜およそ40度の石段の上で慎重に屋台を進め、見事に成功すると、周囲から大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

潮海寺祇園まつりは永禄年間(1558年~1570年頃)、潮海寺周辺に原因不明の病気が蔓延し、京都八坂神社にならい災厄除去を祈願したのが始まりといわれます。
江戸時代前期の元禄年間(1668年~1703年)には、地元民や潮海寺(上寺)によって神輿が作られ、毎年7月に祇園祭りが開かれていたとされています。初めて屋台が作られたのは江戸時代後期の文政3年(1820年)。仁王門石段の下り上りはこの頃すでに行われていたようです。
21日は終日屋台の引き回しが行われ、最終日の22日には神輿と屋台が上社に帰る「御神坂上り」が行われました。