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2024.03.08
教育自然イベントレポート

横地小学校3年生が「しいたけ菌」の植菌体験を行いました

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市民団体活動農業

 3月7日、横地城跡駐車場で横地小学校児童14人が「しいたけ菌」の植菌体験を行いました。同校の3年生が毎年行っている恒例行事。同地区内にある国指定史跡「横地城」の管理を行っている横地城跡運営協議会のメンバー7人の指導の下、横地城跡の管理で発生した「こなら」の間伐材を使用した、しいたけ菌の植え付けに挑戦しました。
はじめに、同会のメンバーが、シイタケの作り方と作業に使う電動ドリルとかなづちの安全な使い方を説明しました。「しいたけは、原木に『駒』と呼ばれる菌が含まれた木片を打ち込んで、夏の間太陽の当たらない湿った場所に置いておくと、原木から生えてきます」と説明すると、児童たちは驚いた様子で聞いていました。
説明を聞いた後、児童は4つのグループに分かれ、およそ1メートルの長さに切られたこならの丸太に、電動ドリルで丁寧に穴を開けていきました。1本に10個程の穴を開けた後、かなづちを使ってしいたけの駒を穴に打ち込んでいきました。児童たちは夢中になって作業を行い、1時間30分で50本以上の「ほだ木」が出来上がりました。
出来上がったほだ木は、児童が1人1本ずつ持って帰り、残りは同協議会が育て、11月に開催される「横地地区センターまつり」で販売し、売り上げを横地城の管理費用に充てる予定です。
 手際よく作業を行っていた中村まといさんは、「駒を原木に打ち込む作業が楽しかったです。しいたけができたら、焼いてバターで食べたいです」と話しました。
同協議会の鈴木勝章代表は、「子どもたちに、間伐材を地域で上手に使っていることを知ってもらえてよかったです。しいたけがどうやってできるのか、体験してみないとわからないこともあると思いますので、今後もこの活動を続けていきたいです」と話しました。

作業の説明ドリルで穴あけ
菌の入った駒木を打ち込む駒木を打ち込む