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2021.12.02
自然イベントレポート菊川まるわかり

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」体験会

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イベント農業文化

11月27日、上倉沢の棚田「せんがまち」で「静岡の茶草場農法」体験会が行われ、棚田オーナー制度に登録した人など市内外からおよそ100人が参加し、茶草の刈り取りや菜の花の種まき、お茶染めを体験しました。
参加者は、棚田の中腹にある茶草場に集まると、同法人の堀延弘さんから茶草場の役割について説明を聞きました。そして、実際に茶草を借りながら、カヤネズミの巣を探しました。借り始めて数分で、さっそくカヤネズミの巣を見つけると、じっくりと観察したり写真を撮ったりしました。次に、菜の花の種まきを実施。土を耕した畑に子どもたちが種をまきました。
作業が終わると、上倉沢の公会堂で、お茶を使ったエコバッグの染付体験を実施しました。染付に使用するお茶は、茶葉を製造する過程で発生するお茶の粉末を集めたもので、通常はごみとして処分されていますが、今回、同法人が実験を重ね、染料として使用するものです。また、染料が染まるまでの間、棚田でとれたお米で作ったご飯や、生地にお茶を混ぜたたい焼き、棚田周辺で捕まえたイノシシの肉が参加者に振る舞われました。
浜松市から母親と妹と参加した高校2年生の渡邊結美さんは、「今回初めて参加しました。茶草場農法を体験してみて、草を刈ることで自然を守ることに繋がっていると実感しました。」と話してくれました。