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2024.09.28
教育イベントレポート菊川まるわかり

菊川歴史検定事前講座が開催されました

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イベント文化

 9月28日、菊川歴史検定事前講座が開催され、市民などおよそ30人が参加しました。市教育委員会が市制20周年記念事業の一環として今年初めて実施する「菊川歴史検定」に向けて開催されたもの。市埋蔵文化財センターの職員が、参加者に向けて黒田家住宅の歴史や市内の遺跡で発掘された出土品などについて解説を行い、参加者が菊川の歴史を学びました。
 参加者は、はじめに代官屋敷資料館で市職員の袴田将汰主事から、国指定重要文化財黒田家住宅の歴史や資料館の収蔵品について説明を受けました。黒田氏は1560年頃、この地へ移り住んだ武士の家系で、江戸時代以降に代官に任命され、現在の菊川市下平川地域一帯を治めていたことや、資料館に展示されている文化財の特徴などを丁寧に解説すると、参加者は興味深そうに聞いていました。また、実際に黒田家住宅を見学し、現在の当主である黒田淳之助さんからは、「この地域は昔から水害が多かったようで、黒田家住宅の母屋も床がかなり高くなっています」と、黒田家の特徴が説明されました。
次に、埋蔵文化財センターどきどきに移動した参加者は、同センターに収蔵されている土器や石器について説明を受けました。解説を担当した丸杉俊一郎指導主事は、「現在の加茂大通り近くにある宮ノ西遺跡から見つかった『郡符木簡』は、奈良時代の役人が木の札に書いた指示書のようなもの。全国でも30例ほどしか発見が無い貴重な資料なので、歴史検定でも注目してください」と、歴史検定の出題のポイントなどが説明されると、参加者は熱心にメモを取ったり、出土品の写真を撮ったりして、聞いていました。
内田地区から娘と参加した女性は、「長年菊川に住んでいるのに、歴史について学ぶ機会が無かったので、とても良い勉強になりました。歴史検定も合格目指して頑張ります」と意気込みを話してくれました。
この事前講座は10月14日にも開催予定です。また、菊川歴史検定は11月23日に開催されます。